FASF 公益財団法人 財務会計基準機構

のれんの会計処理に関するテーマ提案への対応状況

企業会計基準諮問会議

2025年711日に開催された企業会計基準諮問会議において、公益社団法人経済同友会ほか12団体、スタートアップ有志35社及び企業経営者有志138名から「のれんの非償却の導入及びのれん償却費計上区分の変更」に関するテーマ提案がなされました。

回数 開催日 開催時間
第54回 2025年7月11日(金) 10時30分~12時30分

(注)第55回企業会計基準諮問会議は、202511月に開催されることが予定されています。

企業会計基準委員会

企業会計基準諮問会議からの依頼

551回企業会計基準委員会(2025724日開催)において、企業会計基準諮問会議よりのれん非償却の導入及びのれんの償却費計上区分の変更(以下「本テーマ」という。)の提案に関して、本提案により会計基準として改善が見込まれるかどうかについて企業会計基準委員会(ASBJ)に対して意見聴取の依頼がなされました。
具体的には、202511月に開催予定の企業会計基準諮問会議までに主にスタートアップの関係者の意見聴取を行うこと、ASBJのリソースの許す範囲でより幅広い関係者に対象を広げることが依頼されました。また、この依頼は、テーマ提言に関する判断や評価をASBJに依頼するものではなく、当該判断や評価は企業会計基準諮問会議において行うことが付言されました(議事概要)。

回数 開催日 開催時間
第551回 2025年7月24日(木) 13時30分~16時40分

ASBJの対応

この依頼を受け、ASBJは、本テーマの提案により会計基準として改善が見込まれるかどうかについて、関係者から意見聴取を実施することとしました(議事概要別紙)。

意見聴取は、ASBJにおける通常の審議と異なり、ASBJ及び委員が本テーマに関して判断や評価を行うものではなく、関係者からの意見聴取の結果を企業会計基準諮問会議に報告することを目的として実施するものです。このため、意見聴取は公聴会という形式で実施し、通常の審議を行うASBJの会議とは明確に区別して行われます。

公聴会は、次回の企業会計基準諮問会議が本年11月に開催される予定であることを考慮し、今後、次の要領で実施します。なお、意見聴取の進捗状況次第で、次回の企業会計基準諮問会議後も継続して意見聴取を実施する可能性があります。

(公聴会における意見聴取の対象)
・まずスタートアップの関係者から意見聴取を進めることとし、財務諸表作成者、財務諸表利用者、監査人及び学識経験者を対象として実施します。
・意見聴取は、企業会計基準諮問会議に対して本テーマの提案を行った関係者及び同提案に賛同する関係者に限定せず、異なる見解を有する関係者も対象として実施します。
・意見聴取の対象者のスタートアップの関係者以外への拡大については、ASBJが通常の審議も行う中で次回の企業会計基準諮問会議までの期間が限られているため、ASBJのリソースに基づいて判断します。

(公聴会の公開)
・公聴会は財務会計基準機構会議室において対面で行い、Zoomウェビナーを通じてライブ配信を行うことで一般に公開し、傍聴可能とします。
・意見聴取の模様の録画及び意見聴取時に関係者が使用した資料等については、公聴会の実施後、ウェブサイトにおいて公開します。

(公聴会の開催日時の公表)
・公聴会の開催日時については、開催の1週間前までにウェブサイトにおいて公表します。